「XMLの再構成」の使い方(複数のコメントファイルの連結について)

このページは、基本的な使い方を踏まえた上で、「AパートのコメントとBパートのコメントの合成をする場合」の例をご紹介するものです。

前置き

・たとえば、『少女革命ウテナ』のLDを持っていて、これをコメント付きで視聴したいと思ったとします。

・アニメをコメント付きで視聴したいならば、ニコニコチャンネルの公式動画を利用するか、当ツールの「実況ログtoXML」の機能を使って、実況掲示板のログをコメント化するのが良いです。

・しかし、常時接続が普及する以前の古い番組だと、大勢で実況されたログは存在せず、ニコニコチャンネルにも配信されていない場合が多いです。

・もしも、まとまった数のコメントを得る方法があるとするならば、しいて挙げると、次のような場所になるのですが……。

・これは、2007年ごろに、アニメの本編映像をそのままアップロードしていた動画の跡地のようです。

(※実際にアップロードされていた動画を見たわけではないのですが、動画に付いたコメントと、手元のLDの映像を合わせてみた感じでは、そのようです)

・もちろん、アニメが好きならば、このような形でアップロードされた動画を視聴すべきではありません。

・コメントだけの使用だとしても、このような形で成立したコメントを利用して視聴するのは、アニメに申し訳ないと思います。

パート分割の合成

・と、心情的な問題が残りますが、ここはNicomentXenoglossiaの使い方の説明ということで、このように分割されたコメントファイルを、ひとつのコメントファイルにまとめたい場合についてです。

(※LDから用意した「第26話.avi」が1つなのに対して、コメントファイルが3つに分かれている場合)

・複数のコメントファイルを合成する手順は、(1)コメントファイルをドラッグ&ドロップ (2)合成を「する」に設定 (3)「再構成」というボタンを押す、という感じです(基本的な使い方を参照)

・ただし、コメントファイルが分割されている場合は、次のチェックをします。

・上の例の場合、まず、ニコニコ動画にアクセスして、「1/3」の再生時間が「8分53秒」、「2/3」の再生時間が「8分56秒」だと取得します。

・次に、「2/3」のコメントはすべて、表示タイミングを「8分53秒」遅らせます。

・また、「3/3」のコメントはすべて、表示タイミングを「8分53秒+8分56秒(17分49秒)」遅らせます。

・そして、3つのファイルを「合成」した新しいコメントファイルを作成します。

・実際に視聴して、表示タイミングが合うか確認します。

・ズレを感じたら、「2行目のみ0.5秒早める」などと、手動で設定して「合成」をやり直します。

(※ほかに、歌詞の字幕がふたつあるので片方を削除、大文字で色付きの発言は削除……などを設定した場合も、「合成」と同時に処理されます)

再生時間の取得について

(1)ドラッグ&ドロップしたコメントファイルの名前に[8分53秒]といった部分があれば、その動画の再生時間と見なします。

[8分53秒50]といった書き方で、100分の1秒単位まで設定できます。[53350]と書いても同じ意味になります。

(2)ファイル名から判断できない場合、「可能ならネットから取得」にチェックがあれば、ニコニコ動画にアクセスします。

※まず、getthumbinfoからの取得を試みて、失敗したら動画の閲覧ページからの取得を試みます。後者の場合、待機時間を長めに取るので、少し時間がかかります。

(3)以上で再生時間を得られなかった場合、「ファイル内に存在する一番遅いコメントの表示タイミング」を再生時間と仮定して処理します。

まとめて処理する場合

・複数のファイルを同時に処理したい場合も、特に変わったことはありません。

・処理したいファイルをすべてドラッグ&ドロップして、「合成」の条件を設定します。

(※「ナ 」の後に来る数字によって、どれとどれを合成するのか決める設定です。この場合、「26」「36」「37」で3つのファイルを作ります)

・合成の結果、3つのファイルが作成されました。

・このそれぞれについて、再生時間を取得して、その分遅らせて……という処理が実行されています。